仕事術

年度当初の「教科の予算」について

hana

学校で先生が扱うお金には、いろいろな種類があります。

しかし、実務ではとても大事なことなのに、私の場合、大学の教職の授業や教育実習などではまったく教わっていなくて、研修でも具体的な実務のことはなくて、とても困りました。

地域や校種によって多少の違いはあると思いますが、今回は、当時、私自身が知りたかった「教科予算」について、基本的なことから書いていきます。

教科の予算とはなにか?

これは、先生個人というより、教科の先生全体で使う、備品や消耗品などです。

ちなみに、裁縫キットなど生徒1人が1個のように使うもの(使用後もその生徒の所有になる物)は教科予算には含まれず、「教材費」になります。教材費については、また別の記事で書きます。

教科の予算として、具体的には、家庭科ならミシン(備品)や、調理実習で使うフライパン、スポンジ、アルコールの消毒液(消耗品)などです。消耗品と備品の違いは、金額で決まっていました。

もちろん欲しいものはなんでも買ってもらえるわけではなく、私の勤務校では、他教科とのバランスを見て決めるという感じでした。

そのため、どうしても欲しいものからダメ元で申請するものまで、優先順位をつけて事務に伝えるようにしていました。

買い物リストを作るようなイメージです。

教科でまとめて申請するものなので、複数先生がいる教科では、他の先生に聞けばいいと思います。

しかし、ここで困るのが、音楽や家庭科などの実技教科の先生、また小規模校で、教科の先生が1人しかいないという場合です。

可能な場合には前任の先生や、他の学校の先生にお聞きするなどが理想です。

それができない場合には、事務室にお願いして、前年度の申請リストを見せてもらうというのが現実的です。

注意すべきこと

①期限を守る

この教科ごとの備品等の申請は、年度はじめに事務室から、何月何日までに申請してくださいと言われます。

当たり前ですが、期限を守りましょう。

私は、初年度、何のことを言っているのか分からず、そもそも、分からないことが多すぎて何が分からないのかも分からない状態でした。

また、締切までに調理室と被服室、そして準備室の備品や消耗品のストックを把握することができませんでした。

そのため、初年度はほとんど申請できませんでした。

でも年度途中で何かが壊れたり、どうしても必要なものが出てきたら、事務の人に相談してみるといいと思います。

年度の予算が余っている場合などには、購入していただけるかもしれません。

ただし、自治体の経済状況によって予算はかなりシビアなところもあるので、どうしても必要なものは、必ず期限までに申請しましょう。

②現状で使えるものを把握し、必要なものをリストアップする

まず、現状使えるものは何があるのか把握しましょう。

普通に考えると、前年度も授業があったので、授業するためのものは揃っているはずと思いますよね。

でも、注意点は、自前で買い揃えたもので授業している先生がいるということです。

これは若手よりもベテランの先生に多い傾向かもしれません。

前任の先生は、自前で揃えた自分のこだわりの道具、みたいなのを使っていて、転勤と共にそれらの道具も持って行っていて(本人の持ち物なので)、学校には何も残ってないということがあり得ます。

個人的には、先生が道具を自己負担で買うべきではないと思いますが、そういう人もいるので、引き継ぐ側としては注意が必要です。

また、モノの使用期限にも注意です。

例えば、私は大容量の漂白剤のハイターが棚の中にたくさんあるなと思って、漂白剤の申請しませんでした。

でも、そのハイターはかなり前のもので、成分が分解されて、漂白作用がほとんどない水のような無臭の液体になっていました。ハイターなど次亜塩素酸の漂白剤って、時間が経つと分解されて、濃度が薄くなるみたいです。最初はそれが分からなくて、前の先生が水を入れるドッキリをしたのかとびっくりしました。

こういうふうに、一見あるけど、それが本当に使えるものなのか、きちんと中身までチェックしましょう。

必要な物の探し方

基本的にはカタログから探します。

例えば、食器用スポンジやペーパータオルなど、一般的なオフィスでも使いそうなものは、事務室にある「ASKUL」のような事務用品のカタログで探します。

一方で、ミシンなど教科特有の専門性の高いものは、教科ごとに業者さんが持ってきてくれているカタログがあると思います。

カタログが見当たらない場合やカタログで見つけられないものは、こういうものが欲しいのですが、と事務室に相談してみましょう。

まとめ

教科予算の申請は、年度始めのバタバタした時期で、とても大変です。

でも、1年間の授業の進行や快適性が変わってくるので、必要なものは漏れなく申請しておきましょう。

また、異動のとき次の先生への引き継ぎのためにも、必要なものは学校の予算で買って、できる限り自己負担はしないようにしましょう。

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はな
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東京都の期限付任用教員を経て、正規採用で中学校の教員となる。初年度から中学校の学級担任と家庭科を担当。
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